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経理業務は外注すべき?メリット・デメリット・料金相場を徹底解説!

経理業務は外注すべき?メリット・デメリット・料金相場を徹底解説!

「膨大な量の経理業務を処理しきれない」
「特定の人が経理を担当していて透明性に欠ける」
など、経理業務をどうにかしたいと考えている企業は必見です。

ここでは、経理外注サービスについて、メリットやデメリット、料金相場を紹介していきます。経理業務の負担を軽くしたいと悩んでいるなら、下記を参考にサービスの利用を検討してみてはいかがでしょうか。

経理外注サービスのメリット・デメリット

経理外注サービスは、自社の代わりに「繁雑な経理業務を行ってくれる」のが魅力的です。近年、人手不足により、経理の仕事を外注する企業が増えています。マンパワー不足により、処理データにミスが多発したり、二度手間になったりとトラブルに発展する企業は少なくないのです。ボリュームの大きい業務を丸ごと委託することで、残業時間の短縮、ひいてはコスト削減に繋げられるでしょう。

メリット

経理外注サービスを利用して企業が得られる代表的なメリットは以下の2つです。

社員がコア業務に集中でき、会社の生産性が上がる

少人数で経理業務を行っている、あるいは業務量の増加が目に見えて分かる場合は、社員の誰かが辞めてしまうと途端に現場が回らなくなります。新しい人を雇入れたとしても教育し直すのに時間がかかるうえに、他の社員にしわ寄せがいきます。

さらに業務量が増えて、人が辞めてしまうという悪循環に陥るリスクさえあるでしょう。経理外注サービスを導入すれば、社員がコアな業務にあたれるため、慢性的な人材不足をカバーできます。

業務に透明性を持たせることができる

経理業務を特定の社員に任せていると、会計が不透明になりがちです。2019年1月から10月にかけて、財務税務IR部の元統括マネジャー約7億円を横領していた事件。2014年7月から2018年10月にかけて、元経理担当者が約5億7,800万円を着服していた事件が、まだ記憶に新しいという方は少なくないのではないでしょうか。

会計に第三者に任せることで、会計に透明性を持たせられます。リスクを未然に防ぐためにも、経理外注サービスは役立つといえるでしょう。

デメリット

経理外注サービスを利用する場合は以下2点のようなデメリットも踏まえた上で検討する必要があります。

社内に経理のノウハウがたまらない

経理業務を外注すれば、社内にノウハウがたまりません。そのため、社員の育成ができないことがデメリットと言えるでしょう。経理を自社で行おうとした際に、1から業務を覚えていかなければなりません。

情報が外部に流出するリスクがある

個人情報や機密情報などの社内のデータを渡すことになります。アウトソーシング事業者が仕事を請け負って、実際の作業は別な事業者に再委託することもあります。アウトソーシング先に、事前に情報の取扱方法などを確認しておくと良いでしょう。

経理外注サービスに依頼できる仕事

経理外注サービスに頼める仕事は、下記の通りです。経理とひとくちにいっても、任せられる業務は多種多様であり、サービスごとに特色があります。どれを任せると、業務を効率化できるのか、省人化できるのかをよく考えて、自社に必要なサービスを検討しましょう。

日々の取引を仕分けする記帳業務

法人税を納付するために、取引を記録しておく必要があります。記帳業務をしておかないと、損益計算書・貸借対照表の作成ができないので、必ず行わなければなりません。請求書・伝票がたくさん出る企業は、毎月相当数の記帳業務が発生します。

売掛や買掛の管理

売掛・買掛は扱いが非常に難しく、売掛金が増えるほど何かあったときに首が回らなくなります。また、買掛金も滞りなく支払わなければ、信用性を損ないかねません。不況で経営危機に陥ることがないように、日頃から売掛・買掛の動きをチェックし、すぐに現金化できる金融資産とのバランスを保つことが大事です。

社員の給与計算

社員の人数が多ければ多いほど、膨大な量の給与計算が必要になります。給与を遅れて支払うことができないので、経営担当者は給与前に残業が多くなりがちです。外注できれば、期日に間に合わせるために残業する必要がなくなり、残業代のカット・省人化が図れるようになるでしょう。

経営状況を判断するための決算業務

法人税・消費税などを出すために、決算書を作成する業務が必要です。株主総会に提出する重要な書類のため、ミス・遅れを生じさせられません。外注サービスに依頼できれば、納期内で作成してくれるのはもちろん、チェック体制が整っているのでミスが起こる心配がないでしょう。

法人税や消費税といった税務申告などの業務

税務書類の作成から、税金の申告・税務調査の立会いまで任せられるサービスもあります。ただし、税理士・税理士法人にしか依頼できないので注意が必要です。

経理外注サービスの料金

経理外注サービスを利用したときの相場価格を紹介します。委託する業務量・レベルに応じて料金設定がかなり異なるので、自社の予算に合わせて考えてみてください。

記帳業務の代行

記帳業務の代行は、数ある経理外注サービスの中でも価格設定が安く、中小企業でも気軽に導入できるサービスの一つだといえます。安いサービスだと、一カ月1,000円前後から請け負ってくれるところもあります。請求書・伝票の入力から丸ごと任せると利用料金が高くなり、相場は月額2~5万円前後です。

給与計算の代行

給与計算の代行は、従業員の人数によって月額利用料が異なります。従業員一人当たり1,000~2,000円前後で頼めるところが多いようです。パックで割安価格で提供しているサービスもあるため、従業員の規模に応じたサービスに依頼するのがベストでしょう。

売掛・買掛の管理

請求漏れを防ぐための請求書発行サービスが10件当たり1万円前後、振込作業の代行は10件当たり1,000円前後が相場価格です。売掛・入金の仕訳および記帳作業は、10件当たり1万円前後で代行を頼めるところが多いでしょう。

決算書の作成・法人税の申告

法人税申告と申告書の作成代行は、併せて相場価格は5万円前後です。ただし、企業の規模にもよります。さらに、決算書の作成まで依頼すると10万円前後、記帳までトータルで委託すると15~20万円前後はかかるようです。

おすすめ経理外注サービス5選

オールタスク

経費精算からデータ入力、採用業務、営業事務、ECサポートまで幅広い業務を代行しているオンラインアシスタントサービスです。業務コンサルやシステム導入の支援も行っています。領収書・伝票などの起票も丸ごと任せられ、事前に共有した勘定科目のルールに沿って仕訳してくれます。事業形態が複雑な企業も、クオリティーの高い納品物が得られるので安心です。

特長
・様々な会計ソフトに対応。希望のソフトがあれば事前に相談に乗ってくれる
・月額固定費なので、外注費がわかりやすい
・代行だけでなく、システムツール導入・運用フロー設計も一任できる

料金
・月20時間稼働で月額5.5万円(税込)
月30時間稼働で月額8.8万円(税込)
月50時間稼働で月額13.2万円(税込)

TOP ONE経理代行センター

TOPONE経理代行センター

経理・記帳・決算書の申請まで代行しているサービスです。幅広い業種の経理を代行している実績があるので、領収書の整理から任せられます。急ぎの依頼にも対応してくれるため、源泉徴収票の発行、銀行に提出する試算表も短期間で納品してくれます。

特長
・領収書・請求書・通帳コピーだけ送る「丸投げOK」のプランあり
・税理士在籍で、税務調査時にも安心の高品質な書類作成を頼める
・豊富な実績で、7年間で1,000件以上の経理代行をしたノウハウがある

料金(一例)
・記帳代行30仕訳まで月額1,100円(税込)、丸投げパック月額2,200円(税込)
・申告書サポート法人税申告代行・申告書作成代行5万5,000円(税込)

中小企業の経理代行サポートセンター

経理代行サポートセンター

中小企業向けの経理・総務代行を行っているサービスです。記帳作業まで手が回らない企業のために、領収書・請求書をそのまま持ち込めるプランを提供しています。また、同社のスタッフは全員、会計・経理に関する知識を積んでいるので、正確に仕訳作業を行えて便利です。

特長
・税理士法人弓家田・富山事務所と連携しているので、専門性の高い相談を受け付けている
・中小企業向けの価格設定で、少額から外注できる
・経理改善コンサルを行っており、ペーパーレス化・人件費の削減に繋がる

料金(一例)
・記帳代行格安コース月額980円~(税不明)楽々コース月額3,000円~(税不明)
・請求書発行代行10件まで1万円(税不明)以降5件ごとに5,000円(税不明)追加
・売掛金管理代行30件まで3,000円(税不明)以降1件ごとに100円追加

経理アウトソーシングセンター

経理アウトソーシングセンター

経理担当者の要望を聞き、ニーズに沿った形で提供できるように、企業に合わせてプランをカスタマイズしてくれます。経理部門を支援した実績が1,000社以上と、上場企業の依頼も多数こなしてきた腕のある会社です。経理経験3年以上のスタッフが対応するので、正確性が高く、高品質なサービスの提供が可能です。

特長
・社会保険・労働保険などの会計以外のサポートも行ってくれる
・複雑な経理業務でも、業種によらず対応してくれる
・税理士が在籍で、融資・資金繰りの相談も可能

料金(一例)
・記帳代行100仕訳まで月額1万7,000円(税抜)、200仕訳まで月額2万6,000円(税抜)
・給与計算1人あたり1,000円(税抜)基本料月額5,000円(税抜)
・資料作成料金法定調書1万円(税抜)年末調整3人分2万円(税抜)

ザ・プロスタッフ

ザプロスタッフ

経理代行フルパッケージプランが用意されており、プランの金額に応じて月4回ないし月8回の訪問を行っています。また、決算・法人税・消費税申告を行ってくれる税理士顧問プランや、就業規則や助成金申請を行ってくれる社労士顧問プランも提供しています。

特長
・様々な会計ソフトに対応。希望のソフトがあれば事前に相談に乗ってくれる
・経理・会計の業務の見直し、再設計を行ってくれる
・代行だけでなく、システムツール導入・運用フロー設計も一任できる

料金(一例)
・経理代行フルパッケージプラン月4回訪問8万円~(税不明)、月8回訪問15万円~(税不明)
・単品プラン記帳処理訪問なし1時間あたり5,000円~(税不明)、訪問あり1時間あたり8,000円~(税不明)
・単品プラン給与計算訪問なし1人あたり1,000円(税不明)、最低料金5,000円~(税不明)

経理外注サービスを利用して業務を効率化しよう

経理外注サービスに依頼すると、今まで経理業務に集中していた社員をコアな業務に当てられるようになります。省人化・コストカットに繋がるので、人件費を削減したい企業は業務の委託を検討してみてください。
また、外注することで透明性を持たせられるため、不正な入出金を未然に防げるようになります。業務の効率化を図るためにも、外注できる分は外注サービスに任せるのがおすすめです。